2018年2月9日

初心者さんにも…初夏におすすめの帯

おいでやす。

菱健の古川でございます。

商品コラムでは、弊社の季節のおすすめきものをご紹介してまいります。

 

今回はきものが単衣に替わる季節に、帯結びを練習中のきもの初心者さんにもおすすめしたい全通しの染帯をご紹介します。

 

  • プルメリアアレンジ染帯




黄緑の生紬に、プルメリアの花を全面に染め上げました。プルメリアの香りをイメージし意匠化した爽やかな花は、色無地はもちろん、紬や小紋などカジュアルなきものにぴったり。初夏のおしゃれ着に合わせる帯としてとても使いやすいものです。薄ブルーの地色のものと2色展開しております。

 

  • 葵に澤瀉




こちらもひわ色の生紬に、葵と澤瀉をくっきりと型染めで染め上げた、おしゃれ着におすすめの染帯です。5月の京都の風物詩、葵祭見物にぜひお連れいただきたい帯です。

 

いかがでしょうか。

どちらもふだん着のきものでは味気ない、若葉がきらきらと輝く季節に合わせて、ちょっとおめかしして出かけたい日に締めていただければと思います。

 

posted by hishiken at 15:26 | はんなり研究 |

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2018年1月13日

コーディネートが楽しくなる、刺繍きものと色無地

おいでやす。

菱健の古川でございます。

商品コラムでは、弊社の季節のおすすめきものをご紹介してまいります。

 

今回は季節を問わずお召しいただける上質なきものと、夏にとても使いよい色無地をご紹介いたします。

 

  • 刺繍華紋付下




ピンクベージュの生地に、ひかえめな色使いで華紋を刺繍しました。シルバーがかった帯や淡い色使いの帯を合わせていただくと、大変上品に着こなしていただけます。織物の袋帯を締めて、卒業式や入学式などお子様が主役の場に立つシーンにぴったりです。

 

  • 単衣無地色 波筬地紋




どこまでも広がるさざ波もようが生地に入った色無地を、8色揃えた当社の定番かつ大変人気の商品です。しゃれ帯、なごや帯、袋帯とどんな帯でも合わせられるので、シーンを選ばずいつでも袖を通していただけます。涼やかな風合いですので、単衣だけでなく夏物としてもお使いいただけます。

 

いかがでしょうか。

フォーマルシーンのきものと、シーンを選ばないきもの。どちらも合わせやすく、とても使いやすいきものをご紹介いたしました。

 

posted by hishiken at 21:48 | はんなり研究 |

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2017年12月22日

大人のお出かけに…塩瀬の帯

おいでやす。

菱健 商品コラム担当の鶴野未来と申します。

商品コラムでは、弊社の季節のおすすめきものをご紹介してまいります。

 

今回はご友人とのお出かけや小旅行、お花見などに締めていただきたい塩瀬の名古屋帯をご紹介いたします。

 

  • 塩瀬名古屋帯 辻が花柄横段




安土桃山時代に流行した辻が花を、水色の中に軽やかに描き出しました。江戸時代に一度消えかけた文様ですが、近年復活を遂げあちこちで花を咲かせています。春先の爽やかな空気の中、紬や色無地、小紋などと合わせて普段使いしていただける名古屋帯です。

 

  • 塩瀬名古屋帯 ジャワ更紗柄




墨黒に藍の濃淡だけで更紗模様を大胆にあしらった、目を惹く帯です。ひかえめな柄の小紋や紬、色無地に締めるとぱきっとしたコントラストが効き、すっと背筋を伸ばした大人の女性の魅力を引き立たせてくれる帯です。

いかがでしょうか。

風景や美術品、建造物をゆったりと眺めるような旅へ、ぜひきもので出かけてみませんか。普段よりもさらに穏やかな時が流れているかもしれません。

 

posted by hishiken at 12:00 | はんなり研究 |

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2017年11月8日

節分の寒さも何のその。あたたかコートときもの

おいでやす。

菱健の古川でございます。

商品コラムでは、弊社の季節のおすすめきものをご紹介してまいります。

 

今回は節分の厳しい寒さの折に羽織っていただきたいコートと、心踊る行事も多い冬に楽し気に装っていただきたい小紋をご用意しました。

 

  • こげ茶地絵羽刺繍コート




フォーマルにもカジュアルにもお使いいただける、上質な羽織を仕立てました。京縫いで丁寧に七宝や鈴を手刺繍し、女性のかわいらしさを引き立てる一枚になりました。訪問着はもちろん、紬などにもよく合います。

 

  • クリーム地宝尽くし小紋




カラフルなミニ七宝がころころと散らばった小紋は、名古屋帯ではんなりと、半巾帯でカジュアルに、博多帯でかっこよくと様々なコーディネートを楽しめるきものです。若い方が楽しく遊ぶ場にさらりと連れ出していただきたい一枚です。

 

 

いかがでしょうか。

節分のころは一段と寒さ厳しくなる折。体の外も内も温まりそうなきもので、ぜひ福を呼び込んでください。

 

posted by hishiken at 10:00 | はんなり研究 |

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2017年3月21日

熟練の見立てを追う(2)視線と思考

梅の花が咲き誇り、季節は春へと移り始めているこの頃。

陽の光も心なしかやわらぎ、季節を先取りして袖を通していた春のきものに空気が追い付いてきたように思います。

 

さて、前回から引き続き、「見立ての科学」に連なる研究についてお話いたします。

前回のお話はこちらから

 

前回は実験の手順をお話しましたので、いよいよ今回は今分かっている結果をお話しようと思います。

 

まず視線の実験では、二つの着物を使い、見立てをする人がどこに注目しているのかを調べました。

 



 



 

ご覧のように、赤い部分が最も視線を集めた部分です。

どちらも図柄に沿って視線が集約されているのが一目瞭然です。

実際、見立て時間の約87%を図柄の見立てに費やしていました。

 

 

次に、見立て時に考えていることを全て話してもらい、何について最も思考を巡らせているのかを調べた結果です。

 



 

ご覧のように、デザイン=図柄について触れる言葉がずば抜けて多い傾向がわかりました。

しかし「図」だけを見て判断しているのではなく、色やきものの状態、消費者の動向など様々な観点から総合的に考えて図柄の見立てを行っているということも、お話を分析して分かりました。

「言葉にしないとわからない」ことは、本当にたくさんありますね。

 

 

最後に、「視線」「言葉」を総合的に分析すると

 

・熟練者が行う見立ては図柄の主要な部分に重点が置かれる

・熟練者は図柄を重視しているが、風合いや市場の動向などを関連付け総合的な判断を下している

 

ということが分かりました。

 

今回は熟練の方のみを対象にしたので、今後は初心者の方などにも協力していただき、比較研究を進めていきたいなぁと考えております。

 

 

さて、これまでお付き合いいただいてきたはんなりブログですが、私の研究にこちらでのお話が追いつかれてしまいました。

そんなわけで、もう少し実験が進んでかたちになるまで、小休止させていただきます。

のんびり気長にお待ちください。

 

来月からは「商品ブログ」を充実させ、きものをたくさんご紹介していきますので、「はんなりしてるなぁ」「これはどんな染め方かな」などとご覧いただければ嬉しく思います。

 

来月からも、よろしくお願いします。

 

posted by hishiken at 18:08 | はんなり研究 |

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2017年2月17日

熟練の見立てを追う(1)視線と思考

最近では珍しく、京都のまちなかまでが雪化粧をほどこした日から早ひと月ほどたちますでしょうか。

まだまだ身を縮める日が続くものの、陽光には早くも春の明るさが混じり始めたように感じます。

 

さて今回お話するのは、以前「見立ての科学」でお話した内容に連なる研究についてです。

前回のお話はこちらから

 

以前は、そもそもバイヤーはどのようなところに着目して見立てを行っているのかをお話ししました。

今回の実験では、熟練バイヤーさんに協力いただき、「特に注目しているところは何か」を科学的に解き明かそうという試みです。

 

そして、さらに一歩研究を進めるために、今回は視線の動きだけでなく「何を考えているのか」を同時にあきらかにしようと考えました。

 

さて、それにはどんな実験をお願いしたのでしょうか。

 

まず視線は、「見立ての科学」でも使っていたような眼球動作の測定装置を使います。

視線がとどまっていた時間をこのようにヒートマップで分かるようにし、重点的に見ている部分を可視化します。

 



 

「何を考えているのか」は、きものを見て思ったこと、考えたことをすべて言葉に出してもらって録音し、その内容を文字に変換。

この文書データを「図柄・状態・色・お客様・きもの全体・素材・技法・生地・季節・得意先」という10のカテゴリに分類し、どのカテゴリに属する話題が多かったのかを可視化することで、何に注目しているのか分かるようにしました。

 

この分析結果は、次回に。

 

お楽しみに!

 

posted by hishiken at 00:08 | はんなり研究 |

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2017年1月5日

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

旧年中はみなさまからの温かいご指導、ご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

微力ながら、きもののために私ができることを一歩一歩積み重ねてまいりたいと存じます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

来月は、また別の研究のお話を少しお話できればと思っています。

 

お楽しみに!

 

posted by hishiken at 13:27 | はんなり研究 |

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2016年12月3日

きものの日2016 in KYOTOのこと

冷たい風が吹き抜ける夜が、京都にもやってまいりました。

昨今はマフラーや手袋など、上手に小物で遊びながら着物を楽しんでいただける季節です。

 

さて、今回は11月15日に京都国際マンガミュージアムで行われました、「きものの日」イベントについて少しお話させてください。

 



 

11月15日は、きもの業界で「きものの日」と定めており、きものを着ていただくためのイベントなどを全国各地で行っています。

今年は、経済産業省の方もきもの着用でお仕事されておりました。

当社も社員全員きものを着ておりましたよ。

 



 

京都織物卸商業組合で主催した今回のイベントでは、マンガミュージアムの芝生広場で軽食をつまみながら、お酒の飲み比べ・抽選会などが行われました。

 

参加条件は「きものを着ていること」。

広場はどちらを見てもきものの老若男女の姿が見え、きものを扱う私としてはとてもうれしい光景です。

みなさんそれぞれ、個性に合わせた着こなしをされていて壮観でした。

 



 

たくさんのお申込みをいただき、ご参加いただけなかった方もいらっしゃるとか…

来年はもっときものを着て出かける場を作れるように、わたしもできる事をお手伝いさせていただきますね。

 

 

次回、はんなりブログでお目にかかるのは年が明けたころになりそうです。

みなさま、師走のころとなりますが、ご自愛いただき新しい年をお迎えください。

 

それでは来年のはんなりブログも、お楽しみに!

 

posted by hishiken at 11:39 | はんなり研究 |

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2016年11月4日

絞り染めの技を追う(2) 京鹿の子の技法

朝晩はひんやりとした空気が流れ、山装う日が足早に迫ってきているような気がいたします。

 

さて、前回に引き続き、絞りについて。実験のことのに入る前に、絞りの技法にはどのようなものがあるのかをお話したいと思います。

 

京鹿の子絞りには、約50種類の技法があり、これらは絞り台を使う「針疋田」と、手だけを使って絞る「手疋田」の二つに大きく分けられます。

手疋田は主に2つの工程からなります。

畳んだ布にくるくる糸を巻き付ける「巻きつけ」と、その巻いた糸がほどけないように、輪っか状にした糸を被せて強く引きしぼる「締め上げ」です。

この巻きつけや締め上げの回数などにより、「手疋田」の中でさらに技法が細分化されます。代表的なものをご紹介すると、

 

  • 一目括り


…糸を2回締め上げる(巻きつけしない)。線を表現するために使います。

 

  • 疋田絞り


…3回以上7回以下巻きつけをしてから引き締める技法で、主に面の表現をつくるために用いられます。

この中でさらに技法が枝分かれしており、「京極疋田」「本疋田」などと呼ばれます。

「本疋田」は京鹿の子絞りの中で最も高い技術と膨大な手間を必要とし、これでつくられたきものは最高級と言われます。

 

 

当然ながら、絞り染めにおいてこの絞括技術は、きものの仕上がりに直結する生命線となる技術です。

しかし染物と同じように、こちらも職人さんがどんどん減っているのが現状です。

なんと、今国内に京鹿の子絞りの技術保持者は7名しかいないのです。

 

そこで私が糊置き技術の研究をしたのと同じように、風呂井先生も絞り職人さんの技法を分析し、技術を守り繋いでゆく助けになればと研究を始められたのです。

 

きものの技術をどうにか残したい、という気持ちはよくわかりますので、私にできることがあるならお手伝いしていきたいと思っています。

 

次回は、京都で行われるきものイベントについてお話したいと思います。

 

お楽しみに!

 

posted by hishiken at 21:22 | はんなり研究 |

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2016年10月18日

絞り染めの技を追う(1) 京鹿の子絞りとは

たくさんの台風を受け止めた夏が過ぎ、ひんやりとした風を感じるようになりました。

袷のきものが心地よく纏える季節がやってまいりましたね。

 

さて、今回は新しく参加させていただいている絞り染めの研究についてご紹介します。

 

京都産業大学で大変お世話になった濱田教授からお声がけをいただき、帝塚山大学・風呂井先生が行われている「京鹿の子絞り」をテーマとした共同研究に参加しています。

私の役目は、今まで友禅染の研究をしてきた立場から、実験の内容や表面観察のポイントなどをアドバイスさせていただき、サポートすることです。

 

今回はまず、「京鹿の子絞りとはどんなものか」についてお話しいたしましょう。

 

絞り染め技法の歴史は古く、奈良時代まで遡ります。

日本の古代染色技法に「蝋纈(ろうけち)」「夾纈(きょうけち)」「纐纈(こうけち)」の三つ、「天平の三纈(さんけち)」と呼ばれるものがあります。

このうち纐纈が今の絞り染めにあたるものです。友禅染めの発祥は江戸時代ですから、染めの中では大先輩の技法ですね。

この中でも京都で生産される絞り染めを、「京鹿の子絞り」と呼んでいます。

京鹿の子絞りはちりめん地などを絹糸でぎゅっと縛ってから染めます。すると皆さんもご覧になったことがあると思いますが、白いドーナツ状のリングが染まらずに残ります。

 



 

こうしてできた文様が、鹿の斑点もように似ていることが「鹿の子絞り」の名の由来と言われています。

また糸を強く引き絞った跡が残り、布地に立体感を生むことも京鹿の子絞りの持ち味とされています。

 

今後しばらくは、この京鹿の子の実験結果などについてお話ししたいと思います。

次回は京鹿の子絞りの技法を詳しくお話しいたしましょうか。

お楽しみに!

 

posted by hishiken at 11:38 | はんなり研究 |

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