2017年2月17日

熟練の見立てを追う(1)視線と思考

最近では珍しく、京都のまちなかまでが雪化粧をほどこした日から早ひと月ほどたちますでしょうか。

まだまだ身を縮める日が続くものの、陽光には早くも春の明るさが混じり始めたように感じます。

 

さて今回お話するのは、以前「見立ての科学」でお話した内容に連なる研究についてです。

前回のお話はこちらから

 

以前は、そもそもバイヤーはどのようなところに着目して見立てを行っているのかをお話ししました。

今回の実験では、熟練バイヤーさんに協力いただき、「特に注目しているところは何か」を科学的に解き明かそうという試みです。

 

そして、さらに一歩研究を進めるために、今回は視線の動きだけでなく「何を考えているのか」を同時にあきらかにしようと考えました。

 

さて、それにはどんな実験をお願いしたのでしょうか。

 

まず視線は、「見立ての科学」でも使っていたような眼球動作の測定装置を使います。

視線がとどまっていた時間をこのようにヒートマップで分かるようにし、重点的に見ている部分を可視化します。

 



 

「何を考えているのか」は、きものを見て思ったこと、考えたことをすべて言葉に出してもらって録音し、その内容を文字に変換。

この文書データを「図柄・状態・色・お客様・きもの全体・素材・技法・生地・季節・得意先」という10のカテゴリに分類し、どのカテゴリに属する話題が多かったのかを可視化することで、何に注目しているのか分かるようにしました。

 

この分析結果は、次回に。

 

お楽しみに!

 

posted by hishiken at 00:08 | はんなり研究 |

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